2011年6月24日金曜日

フレンチ・ウィンドウ展

先日あるご縁からチケットをいただき、昨日六本木は森美術館へ行ってきました。

フレンチ・ウィンドウ展

フランスのデュシャン賞関連の作品を中心に現代の芸術家たちの作品を展示。
また、デュシャン自身の代表作も展示。
と、言ったところ。

初めての森美術館。
招待券だったし、もらった次の日にすぐ行ったので
ほとんど知識なく言ったんですが、これがなかなか素晴らしかった!
だいたいデュシャンって聞いて例のトイレの作品(泉)くらいしか浮かばない人ですから。
でも、全体的にも色々見てて感じるものが多かったし、考えさせられました。

パッと見てパッと感じるものだけではなく、じっと見る事で感じられるもの。
そこにある意味や、形や構図の示唆しているもの。

でも、なかでも結局はデュシャン自身の作品が圧倒的に良かったです。
彼の芸術に対する考えや哲学、そこにおける情熱やパワーがどうしてか
作品から溢れ出ているようで。
レディメイド作品の数々や偶然性を重視した作品等どれも素晴らしい。

やはりモノの見方は一つではないってことですね。
固定観念を持つ事の怖い事。それを捨て去る素敵な事。
いつもそう思いながら行動しているつもりですが、今回また気持ちを新たに出来ました。
もし人が固定観念を持たなくては生きられないのならば、
私は固定観念を持たない!って言う固定観念を持ちたいものです。

今回の展覧会はデュシャンの泉に関する言葉、

「マット氏が自分の手で『泉』を制作したかどうかは重要ではない。彼はそれを選んだのだ。彼は日用品を選び、それを新しい主題と観点のもと、その有用性が消失するようにした。そのオブジェについての新しい思考を創造したのだ」(Wikipedia:デュシャンのページより)

が、全てを物語っているのではないでしょうか。

音楽にも、いや、生きる事にも通じる素晴らしい展覧会でした。
チケットをくれたTさん、ありがとうございました!

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