今更ですがこれも最近ようやく聴けた一枚。
Miles Davis / The Complete Birth of The Cool
有名なクールの誕生の完全版です。
マイルスは断然エレクトリックと、第2期クインテットが好きで、その次あたりにギルエヴァンスとのコラボレーションが好きです。
なのでギルとのコラボレーション第一弾とも言えるこのアルバムを何の問題もなく受け入れられますね。素晴らしいアレンジ。マイルスのトランペットを中心にサックスやチューバ等の対旋律がとても心地良いです。
これを機にネットでこのアルバムの事を調べてみたら、あまり評判が良くないんですね。だいたいが、「当時は新鮮だったかもしれないが今となっては何でもない」みたいな論調。まあ、たしかにジャズとして聴いた時にアドリブが少なかったり、リアルタイムなやりとりは少ないかもしれないけど、普通に、もっと大きく音楽として捉えたらとても美しくて素敵なアルバムだと思うけどなぁ。まあ、元々シングルで出していたのをまとめたりしたのがこのアルバムみたいなので、その辺のまとまりは謎な部分も確かにある。最後に急に歌伴だったりとか。でも、ホーンのアレンジは一貫してスウィートで美しいし、そういう意味でも良く出来てるけどな。
他のマイルスとギルのコラボレーションアルバムはオーケストラで編が大きい分、このクールの誕生のノネットはアレンジが聴き取りやすくて良いですね。
そして何よりマイルスの音!もう既に美しいマイルスのサウンドなんですよね。これだけでも聴いていられる。
しかし今更ですねー。まだまだ聴いていない素晴らしいマイルスのアルバム、どんどん聴いていかなきゃな。
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