レッスン仕事において普段、特定の誰かについてブログを書かないようにしているんですが、今回は書いてみようと思います。
”その子”は最初からいました。
僕がその教室で働き始める前から別の先生に習っていて、前の先生から引き継いだ子でした。当時小学4年生。小さい子にとって先生が変わるのはリスクだろうし、そんな小さい子からしたら知らない大人の男が急に目の前に現れてマンツーマンでレッスンをするのはかなり窮屈な思いだったのかと思います。人見知りをしていたその子。でも僕にとっても当時初めての子供の生徒で、とても可愛いと思う反面、普段子供との付き合いなんかのない僕にとっては大きな戸惑いを覚えたのも事実でした。
お互いの努力の結果少しずつ打ち解け、その子の笑顔が増えてきた時の喜びは今でも忘れられません。また、大きくなっていって心が通じ合っているからこその子供らしいタメ語から再び敬語へと変わっていくその子の成長にも色々感じるものがありました。でもとても信頼してくれていたし、こっちも信頼してた。成長する事でコミュニケーションも成熟したものへと変わっていったし、良い関係だったんだな。発表会をはじめ色々な事を協力して乗り越えた信頼関係は揺るぎないものになりました。
高校生になり、忙しくこの8月いっぱいで辞める事になった”その子”が最後に手紙をくれました。とても深く大きい想いの詰まった手紙。色々な事を感じ、色々な事を想っていた気持ちがとても丁寧に書いてありました。
僕はいつも人より何かに気付くのに時間がかかる。
普段からレッスンで接していても全く気付かなかったその気持ちに応えられるようなレッスンをもっとしてあげられたら良かったのになぁ。
辞めてしまったその子に感謝の気持ちを伝える事はもう出来ないし、きっとその子はこのブログも読まないだろうと思う。でもどこかに出さなきゃいけないような気がしたのでここに書いてます。
Yちゃん、長い間ありがとう。こちらがレッスンした事以上に大きなものを受け取っていたのは僕の方でした。またどこかで会えたら嬉しいな。ありがとう。
同じ年頃の子供を持つ親として。先生の生徒として。
返信削除親以外、子供に関わる大人はとても大切な存在です。ひよっとしたら その子の生き方に関わることもあり得ますよね。
そんな意味で、先生の優しさや誠実さがすごく響いたのでしょう。
きっと、いつもそばにギターを置いていてくれるでしょうね。 繊細な話題にコメントしてすみません。
>川崎の生徒さん ありがとうございます。そうですね、子供って純粋で何色にも染まるから自分なんかでも影響力の大きさをいつも痛感しています。お互いに心の開ける関係になれれば良いですよね。
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